昨日の5月20日が全国一斉上映日だった映画「ダ・ヴィンチ・コード」。
早速夜の映画館で観てきました。

映画鑑賞|ダ・ヴィンチ・コード

おもしろかったです。

原作本は読まずにいきました。

ルーヴル美術館のソニエール館長が異様な死体で発見された。死体はグランド・ギャラリーに、ダ・ヴィンチの最も有名な素描〈ウィトルウィウス的人体図〉を模した形で横たわっていた。殺害当夜、館長と会う約束をしていたハーヴァード大学教授ラングドンは、警察より捜査協力を求められる。現場に駆けつけた館長の孫娘で暗号解読官であるソフィーは、一目で祖父が自分にしか分からない暗号を残していることに気付く……。

レオナルド・ダ・ヴィンチについてのミステリー映画かと思いきや、
もっと壮大な!一つの宗教国バチカン(ローマカトリック教皇庁)を根底から覆してしまいそうな・・・

そんなミステリーでした。

終盤に主人公役のトムハンクスがいいます。

「結局、人は何を信じるかだ」

と。

僕は中世ヨーロッパを舞台にした小説や歴史なんかが好きなので、
その時代の本をよく読みました。

どの本でも必ずキリスト教のことが出てきます。
そのため僕はキリスト教徒ではありませんが、理解に努めざるをえませんでした。

それにしても我々日本人からすると理解に苦しむ様なことも多々・・・
(難しいです)

僕の中での中世キリスト教への印象は

「怖い!!」

というのが正直なところです。

この同じ「神」を崇拝するユダヤ教やカトリック、プロテスタント、カトリック系各派秘密結社や修道僧などのたくさんの枝葉組織間での争いは、常に暗殺や虐殺、戦争を国家レベルで繰り返してきているという歴史を思い出させ、どうしても「殺人」をイメージさせる。

で、その宗教的な匂いが濃いボッティチェルリやレオナルドダヴィンチ達の絵画や作品を観ていると、どうしても「こわい」ような冷澄んだものを感じてしまうのですが、何故か好きで・・・

さて、

キリスト教の謎
◎イエス・キリストは神なのか?人間なのか?
◎絵画「最後の晩餐」に描かれているイエスの左隣の人物は男なのか?女なのか?
◎伝説の「聖杯」とは、杯なのか?隕石なのか?鏃なのか?
 頭蓋骨なのか?それともキリストの血脈(子孫)なのか?
◎イエスは独身なのか?結婚していたのか?
◎マグダラのマリアとは強欲娼婦なのか?イエスの妻なのか?
◎イエスには子供がいたのか?いないのか?
◎イエスの子孫が現代に実在するのか?しないのか?

聖書!
読んでみようと思って一応持っています(まだ全然読めてない・・)

新約聖書の中の福音書は、4人の洗礼者等によるものだけとされています。
でも、近年ユダの福音書が発見されてから色々な違う見解がだされているようです。

ダ・ヴィンチ・コードの作者もその一人のようです。

イエスには妻(マグダラのマリア)がいて、イエスとの間に子供がいた。
その子孫が現在に実在すると・・・
「聖杯」は「神の血」イエスの子孫のことだと。

その間約2000年の間、カトリック教会は権力を失わないようにするために、イエスの子孫の存在を隠蔽し続けた!と。
またそのためにありとあらゆる秘密工作をし続けた!と。

ユダやマリアを悪者にしたてて殺す。
ユダヤ人の差別→虐殺。マリアを娼婦化し、女性そのものを虐殺。
「聖杯」を探し当ててしまったテンプル騎士団を拷問・処刑。
ユダの悪者化はユダヤ人差別を生み、歴史上の大量虐殺の事実をもたらしたり・・・

キリスト教のタブーを題材にしたダン・ブラウンの世界的大ヒット・ミステリーサスペンス小説を、ロン・ハワード監督が映画化。出演はトム・ハンクス、オドレイ・トトゥ、ジャン・レノほか。【ストーリー】ルーヴル美術館で殺された館長の周りに残された不可解な暗号。容疑者として現場に連れてこられたラングドンは、館長の孫娘で暗号解読者のソフィーに助け出される。ファーシュ警部をはじめとするフランス司法警察に追跡されながら、暗号の謎を解き始めるふたり。そこには歴史を覆す驚愕の真実が・・・!

それにしても、そもそもマタイやヨハネ等による聖書の4つの福音書は、全て本人による著作ではないようだ。
要するに、イエスやその弟子達の死後に、キリスト教の教えを広めると都合のいい人達が、自分達にとって都合のいいように作り、長い歴史の中で改編していったのだろう。
何しろ2000年も前に起こったほんとうの「真実」なんて誰にもわからない。

じゃあ、真実性が疑わしいのだったらダメなのか?
というとそうではなく、このキリスト教の教えによって救われたり、癒されたりした人は殆ど無限にいるに違いない。
だからその存在は必要とされている。

ということは、結局映画の主人公もいっているように、
「その人にとって何が本当か!?」
は大して重要ではない!!

意味があるのは
「その人が何を信じるのか!?」
ということ。

まさしく「信じるものは救われる!!」とはこのことですなー。

この映画のストーリーはフィクションということらしいですが、
真実であってもおかしくない程可能性は十分にある!と僕は感じました。

このフィクションを、(せめて観ている間だけでも)信じれた(?)人だけが、払った代価以上に映画が面白いと感じたことでしょう。

大昔の出来事の真実は誰にも解らないけど現在起こっていることはどうなのか・・・
世の中に溢れすぎているたくさんの情報、知人からの伝え聞き、専門家の意見、広告や宣伝、自分自身のこと・・・
実はよ~く考えてみると、何一つ真実なんてわからない。

そうすると、真実の追究にこだわると何も誰も信じられなくなってしまいそう・・・
なのに、信じるものが何も無くなってしまった人は、この世で生きていくことは出来ないだろう。

どうとでも取ることが出来るあらゆる情報を、自分自身の六感を信じて選択し、信じて選択した人・物・考え等を信じて生きていく!というのが幸福への道!?
ということかな。

広告や宣伝を信じて何かを買う。
買ったものを信じ続けるか?疑ってかかるか?
相手を信じて結婚する。
結婚相手を信じ続けるか?疑うか?
さあて、どっちが幸せなんだろう・・・

また究極の話として、信じて裏切られるのと、信じないで後悔するのとではどっちを選択するか?
(僕は前者を選び続けるだろうな~・・)

すっかり重たいはなしになってしまった・・・

キリスト教のタブーを題材にしたダン・ブラウンの世界的大ヒット・ミステリーサスペンス小説を、ロン・ハワード監督が映画化。出演はトム・ハンクス、オドレイ・トトゥ、ジャン・レノほか。【ストーリー】ルーヴル美術館で殺された館長の周りに残された不可解な暗号。容疑者として現場に連れてこられたラングドンは、館長の孫娘で暗号解読者のソフィーに助け出される。ファーシュ警部をはじめとするフランス司法警察に追跡されながら、暗号の謎を解き始めるふたり。そこには歴史を覆す驚愕の真実が・・・!

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事