克服方法:水中呼吸でシュノーケルやレギュレータに水がよく入る人へ
E-PL2 2020-08-11 13:14:13 Copyright (C) 2004-2020 SPADIVE f/3.5 1/60sec ISO-200 14mm ノーマル

顔を水につけたまま呼吸を続けることが可能なシュノーケル!
海や川での水中魚観察には欠かせません。

今回はシュノーケル(スノーケル)やレギュレータで呼吸する際に
よくある次のようなお悩みや疑問に答えます。

水中で呼吸する際に
口の中にいつも水が入ってくる!
なぜ水が入ってくるの?
水が入ってこないようにするにはどうしたらいい?
という問題について考察します。

本記事の内容
・水中呼吸中に口の中に水が入る仕組みを知る
・口の中に水が入る問題を克服するための方法

本記事はシュノーケリングやスキューバダイビングの
初心者や未経験者向け内容になっています。

何の悩みも意識もすることなく、
すんなり水中呼吸をマスターできてしまったダイバーやシュノーケラーの方もたくさんいます。
そういう方はおもいっきりスルーしてください。

水中でシュノーケルやレギュレータ呼吸の際に水が入ることへの対処法

結論からいうと、

道具のチェックと適切な姿勢、適切なくわえ方によって対処できます。

また、

水が入った場合の対処法も知っておくことでトラブルを未然に防ぐことができます。

2004年にオープンして以来
体験ダイビングやシュノーケリングなどで
たくさんの未経験者や初心者さんとご一緒してきました。

その中で一番多いツマズキはこの

シュノーケルやダイビング呼吸器(レギュレーターという)用マウスピース
をくわえて呼吸すると水が入ってきてうまく呼吸できない!

という問題です。
シュノーケル中の長女
その場合ほとんどの人は
「このシュノーケルは壊れている(から水が入ってくる)!!」
と言わんばかりの反応をしめします。

実際に道具が壊れているケースもあり得ます。
でもほとんどの原因は呼吸する人の『口元』や姿勢にあります。

今回は、そういった「水中呼吸中の口の中に水が入ってくる」原因を考察し、対処法克服法を紹介します。

シュノーケルやレギュレータにいつも水が入ってくる原因と対策

ほとんど次の5つが原因です。

それぞれ原因と対策を並べて記述していきます。

1. 道具の破損

シュノーケルやレギュレータのマウスピース部付近のシリコン系素材が破れていたり穴があいている。
唇で塞ぐ部分の外側に穴があると、息を吸い込んだ際に穴から水が吸入されてきます。

逆に言うと、
唇で塞ことで隠れる内側部分の破損であれば、
唇による「隙間ふさぎ」を完全にすることで水の侵入自体は防ぐことが可能です。

例えば、マウスピース部の「噛みしろ」を噛みちぎってしまった場合です。
破損したマウスピース
噛み合わせる部分が不足するので、歯と歯でかみ合わせは上手くできなくなると不安定にはなります。
でも歯で噛まなくても、マウスピースを唇で完全に隙間を塞いでくわえることで、物理的には水の侵入は防げます。

実際「噛みすぎ」を戒めることを目的に、あえて「噛みしろ」がちぎれたままで使い続けているという人の話もきいたことがあります。
ですがレギュレータ等をくわえてラクに「保持する」という観点からはお薦めはできません。
唇で隙間をふさいでマウスピース装着

対策
・使用前に破損チェック。
・使用中に破損した場合は交換が必要。

マウスピースをよく噛みちぎる人は、歯型に合わせて整形できるマウスピースを使用することで、アゴの疲れが軽減されて噛みちぎりを軽減できるかもしれません。

お湯で何度でも形を合わせられるマウスピース。◇歯ぐきとの摩擦を軽減◇アゴの筋肉を緩和◇顎間接を保護◇形の合わないマウスピースによって起こる頭痛を解消

ただし、歯型にあったマウスピースを使うだけで、口の中に水が入らなくなるわけではありません。
口によるマウスピースの保持がラクになることで、結果的に下記記述の原因5の対策がしやすくはなることにより水が入りにくくはなります。

2. 組み立て不良

シュノーケルパイプとシリコン等パーツ取り付けの際に、溝同士があっていない。
マウスピースをレギュレータ等に締め付け固定する際のインシュロックの締め付けがゆるい。
など、気密必要部に隙間があるとその隙間から水が吸入されます。
シュノーケル組立不良

対策
使用前に各接続部のチェックと組み立て修正。

3. 排気弁の隙間に物がはさまる

意外とこれはよくあります。

ビーチなど砂がある浜辺でシュノーケリングやスキューバダイビングをするケースでよくあります。
水から上がったり休憩の時に、シュノーケルなどを砂の上においたり引きずったりすると、排気弁の隙間に砂や小石がはさまることがあります。
排気弁小石が挟まったシュノーケル
或いは、水に酔ってしまったりでシュノーケリングやダイビング中に、マウスピースをくわえたまま嘔吐した場合も要注意です。
吐き出したご飯粒などが排気弁に挟まってしまうことがあります。

まず、水中呼吸の際の排気弁の役割は次のとおりです。

【呼気(排気)時】
「息をはく」と呼気の勢いで、排気弁が開くことで本体との間に隙間ができて呼気は外へ排気される。
【吸気時】
「息を吸う」と吸気の勢いで排気弁が本体側へ吸い付くことにより、隙間がふさがって水の侵入を防ぐ。

排気弁に何か物が挟まっていると、「息を吸う」ときに吸気の勢いで塞がれなければならない隙間が塞がらないため、そこから水が入ってくるということになります。

対策1)未然に防ぐ
排気弁に砂などが挟まるとトラブルになることを知っていれば、
予めそうならないようにすることが未然にできる対処です。
◎砂や小石などがある場所に置かない/引きづらない
対策2)使用前のチェック

シュノーケルの場合はだいたい目視で確認ができます。
目視確認できない場合、次の手順で吸気時に排気弁がふさがることを陸上で確認します。
①シリコンパイプ部分を完全に折り曲げて穴を完全に塞いだ状態にしてキープ
②マウスピースをくわえて吸気
③空気が全く吸えないことを確認
④③で吸える場合は、排気弁に何かはさまっていることが考えられる

ダイビング用のレギュレータは、通常「排気カバー」によって排気弁が隠れてしまっています。
指先を入れて隙間チェックができればその方法もありです。

目視と手触確認ができない場合、
次の手順で吸気時に排気弁がふさがることを陸上で確認
します。

①タンク(ボンベ)のエアバルブを完全にしめる。
②レギュレータのパージボタンを押すなりしてホース内のエアを完全に抜く
③マウスピースをくわえて吸気
④空気が全く吸えないことを確認
⑤④で吸える場合は、排気弁に何かはさまっていることが考えられる

排気弁小石が挟まったレギュレータ2nd

対策3) チェックにより排気弁に物が挟まっていることがわかった場合
挟まっているものを取り除いて、再度対策2)のチェックを行う。
自分で取り除けない場合、ショップや業者、メーカーなどで見てもらい、必要なら分解・オーバーホールしてもらう

4. シュノーケル先端の吸排気口が水につかるor水しぶき等が入る

シュノーケルの場合、仰向けになって呼吸すると排気口が水に浸かるため、吸った時に水が吸引されます。
また、スイミングでよくやる「伏し浮き」のように、アゴを引いて頭を下げすぎるとやはりシュノーケル先端部が水に浸かってしまいます。

対策

◎シュノーケル呼吸中は仰向けにはならない
◎うつ伏せ姿勢でのシュノーケル中は、アゴを引かず「気道確保(救急救命時に使うアレ)」時のように軽く後頭部を背中に近づけアゴを出す姿勢をキープする。
◎水が入ってきたら『シュノーケル(レギュレータ)クリア』により水を吹き飛ばす。

クリアの方法は、シュノーケル呼吸の適切な姿勢をキープしたまま、吹き矢を吹くイメージで「プッ!」と息を吹き込むことにより、水を吹き飛ばして追い出します。

5. マウスピースと唇の間のスキマから水が入る

シュノーケリング中の口の中に『頻繁に』水が入ってくる原因のほとんどが実はコレです。

シュノーケリングやダイビング中は水中マスクを装着します。
マスクによって鼻がふさがれた状態では、ほぼ口だけでの呼吸を強いられます。
マスクとシュノーケル装着
風をひいて鼻詰まりになった時などを思い起こせばわかると思いますが、
鼻呼吸がままならない状態で、あえて口をすぼめて口呼吸する人はいないと思います。

口での呼吸がしやすい程度に「口を開けて」呼吸するはずです。
口を開いてシュノーケル01
また、水泳中の息継ぎの際もできるだけ空気が吸いやすいように、
吸いやすい程度に「口を開けて」吸うことでしょう。

シュノーケルやレギュレータをくわえた状態の水中で、
呼吸しやすいように「口を開けて(緩めて)」呼吸してしまうと
間違いなく水が入ってきます。
レギュレータ装着時の唇の左右すき間
理由は、画像のとおりマウスピースと唇の間にできる隙間から水が侵入してくるからです。
水を吸い込みたくなければ、隙間をふさがなければなりません。
レギュレータ装着時の唇の上下すき間
ということで、この項目の対策はたった一つです。

対策1)
シュノーケルやレギュレータマウスピースは、
唇によって全周を塞ぎ続ける

技術的にはたったコレだけです。
シュノーケルと唇のすき間を塞ぐ
たったコレだけですが、コレが一番難しかったりします。

まずは、この仕組みを十分理解しておくことがとても重要です。

慣れるまでは、「ウー」と発生する際の口の形で唇をすぼめ続けることを意識しながら水中呼吸を続けます。
必要なら、唇の両端または上下を自分の指で押さえながら呼吸し続けることも役立ちます。

この手法は、体験シュノーケリングでよく用います。
3人の我が子が3、4歳だった頃を含めて小さなお子様の場合、
隙間を塞ぐために、私がしばらく指で唇を押さえたままシュノーケリングさせたものです。
シュノーケル呼吸の長男の唇塞ぎ
そうやって、
『口をふさいで口だけで呼吸する』
というおかしな感覚に慣れていくことが必要です。

「唇でふさぐ」感覚を例えていうとストローです。
グラスに入った飲料をストローで吸い込む際に、
ストロー外周部と唇の間に隙間があるとうまく飲めないと思います。

この状態で吸い込むと、隙間から空気が入り込むのでストローの中の飲料を吸引しにくいためです。
水中呼吸ではこの例でいうところの、空気と水の関係がちょうど反転した状態になります。
口を開いてシュノーケル02
さて、とはいうものの唇とマウスピースを接着するわけではありません。

色んな要因によって思わず口が開いてしまう!
ということは、慣れたとしても十分あり得ることです。

なので次に考えるべきことは

・口が開きにくくするにはどうするか?
・口が開いて水が入ってきたらどうするか?

について対策します。

対策2)口が開きにくくするために
心拍数が上がったり呼吸量が増大しないようにする。
1)適切な浮力のジャケットを着用

シュノーケル時はライフジャケット、ダイビング時は浮力を適切に調節したBCDジャケットを着用します。
そのジャケットと水に全身を預け乗せてラクをすることで、「沈む!」「溺れる!」の不安を無くせます。

同時にバタバタ無駄に動くことがなくなって運動量が下げることにより無駄に口が開くことを抑制できます。

スノーケリング用に開発されたライフベストです。さまざまな体型にフィットします。
2)適切な足ひれ(フィン)をうまく使う

ダイビングで足ヒレをつけないというのは論外ですが、足ヒレ無しでシュノーケリングというケースはよくみかけます。

その場合の水面移動は、手で平泳ぎしたりクロール時のバタ足のようなキックで泳ぐことになります。

たいていの場合、それらの泳ぎ方は水泳時のように全身運動に近く運動量が上がります。
すると呼吸量が多くなって口の中に水が入りやすくなります。

適切な足ヒレをつけた足だけを効率よく動かすことを覚えると、運動量をかなりおさえることができます。
結果、息があがりにくくなることで口の中に水が入りにくくなります。

軽量本格タイプのコンパクトストラップフィン。推進力もしっかりと確保。軽くて小さいから、旅行の時のパッキング・持ち運びもラクラク。足の大きさに合わせてストラップの調節ができる。調節機能により対応サイズが大きく、育ち盛りのお子様も長く使える。
対策3)口の中に水が入ってきたら
『シュノーケルクリア』または『レギュレータクリア』
のテクニックをつかって水中で入ってきた水をクリアします。

方法は、
シュノーケル呼吸の適切な姿勢をキープしたまま、
『吹き矢を吹くイメージで「プッ!」と息を吹き込む』ことにより、水を吹き飛ばして追い出します。

水を吹き飛ばす際も、吹き飛ばしたあとに息を吸う際にも、
唇でマウスピース全周を塞ぎ続けることを忘れないようにします。

よくある失敗は、
「プッ!」と吹き込む際に唇に隙間ができることで、せっかく吹いた息が半分程度外部へ逃げてしまう。
せっかく水を吹き飛ばしたのに、その後吸い込む際に唇が緩んでまた水が入ってくる。
などです。

ようするに口が水中にある間は、
水が入ろうが入るまいが唇をすぼめてマウスピース全周の隙間を塞ぎ続ける意識が必要です。

まとめ

シュノーケル(スノーケル)やレギュレータを使って水中で呼吸する際に

口の中にいつも水が入ってくる!
なぜ水が入ってくるの?
水が入ってこないようにするにはどうしたらいい?

といった疑問・お悩みについて、次の通り考察してきました。

考察した内容
・水中呼吸中に口の中に水が入る仕組みを知る
・口の中に水が入る問題を克服するための方法

水中でシュノーケルやレギュレータ呼吸の際に水が入らないようにするためには、

1. マウスピースの破れなどの道具の破損をチェックして対処
2. 組み立て不良をチェックして対処
3. 排気弁に異物がはさまっていないかチェックして対処
4. シュノーケル先端の吸排気口が水につからない姿勢を守り、水しぶき等が入った場合の対処
5. マウスピースと唇の間のスキマから水が入らないようにしっかり唇でふさぐ。
また口が開きやすい原因である溺れへの不安や運動による呼吸量増大への対処として、浮力ジャケットや足ヒレを活用することが効果的

以上です

安全で楽しいシュノーケリングやダイビングライフを!

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