先日111の日曜日。
子供たち3人を連れて大ヒット中の映画
『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』
を観にいってきたのでそれについてアレコレ書いてみました。
もくじ
『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』を子ども達と観てきてアレコレ思ったことなど
まず噂通りの大人気映画だということを
チケット購入時に思い知りました。
観にいくまで
当日に観ようと映画館に行ってもすぐには観られません。
娘は一度映画館まで行ったにも関わらず、
観ずに仕切り直していました。
いなか町のここ白浜でも事前予約が必要なのです。
しかも電話予約不可!
仕方なく観たい日時の数日前に劇場まで足を運び、
空いてる日時のチケットを事前購入しました…
コロナ禍の影響で入場者数制限がかかっているため!
ということもありますが、他の映画は大丈夫そうなのでやはり人気が原因。
こんなこと初めてです。
まあそのお陰で。
逆に準備をしっかり整えることができました。
放映済みアニメの復習です。
出かける直前ギリギリまで、
放映済みTVアニメ最終4話分ほどをまとめ観できました!
忘れかけてた細かい内容を思い出してから行けてよかったです。
みどころ?
長女は漫画で読み進めており、
ストーリーを把握していたにもかかわらず
「映像によるアレンジや迫力がすごくて感動した」ようです。
ストーリーは漫画とまんまのようですね。
わたしはアニメでしか観ていません。
やっぱり無垢の状態で観たほうが感動も大きいですものね。
さて、肝心のみどころ。
今の段階であまりネタバレもアレなんでそこそこに。
まずは子どもたちに面白かったところや何が印象に残ったかなどきいてみました。
長女(小6)に残った印象
伊之助が列車をみて「なんじゃこれはー!猪突猛進!」と頭突するシーンが面白かった。
感動したのは、最後のシーンで炭治郎が「逃げるなー」と叫ぶところ。
そこで号泣したようです。
炎柱である煉獄(れんごく)に致命傷を追わせた上弦の鬼「猗窩座(あかざ)」。
煉獄の捨て身のホールドにより、もう少しで陽の光を浴びせて消滅させられそうだったところを脱出され、
太陽を避けて逃げていく鬼の背中に浴びせた泣き叫びながら罵声を浴びせるシーンです。
僕もここではジーンときました。
次女(小3)に残った印象
列車の中で全員が眠らされている中で、禰豆子(ねずこ)が炭治郎を助けようとして「うーんうーん」といってたところが可愛かった。
伊之助(いのすけ)が列車の上で闘ってるシーンが面白かった。
列車の中で弁当を食べていた煉獄が、一口たべるごとに「うまい!」を連呼していたシーンもも面白かったようです。
善逸(ぜんいつ)が寝たまま禰豆子を助けてたところにびっくりした。
泣きそうになったのはやはり煉獄の死に際だそうです。
長男(5歳)に残った印象
列車が走り出した時に、伊之助が「うおおおおすげええ」と
頭を打ち付けたり窓から乗り出したりシていたシーンがとても面白かったようです。
伊之助が列車の上で炭治郎と一緒に戦っていたシーンがかっこよかった!
悲しかったのは煉獄さんが死ぬとこ!
わたしの感想
色々面白楽しかったし感動しました。
子どもたちもいってたように、一番面白かった(楽しかった)のは伊之助。
伊之助の存在はめっちゃ大きく子供たちも大好きです。
突拍子もない言動がとても楽しいです。
一方今回はおとなしめだったのが善逸(ぜんいつ)。
夢の中での禰豆子との変なシーンは苦笑でしたが、
かっこよかったのは乗客を守るために禰豆子と二人で戦うシーン。
実は夢から目覚めないまま闘っているというオチで...
にもかかわらず、繰り出したら電光石火の必殺技は煉獄さんにも匹敵というかっこよさ!
煉獄がこの映画で死ぬ!
ということは既にみんな知っており、
私はそのことを5歳の息子から教わりました。
ところが列車自体にとりついた下弦の鬼を、
苦しみながらも無傷でやっつけてしまったあたりで、
アレッ???いつ死ぬの?
と、はてなマークがいっぱいになりました。
と持ったら突然、
上弦の鬼の参が登場してこいつか~!!っと腑に落ち。
名前は猗窩座 (あかざ、と後で長女から教わりました)。
声が石田彰さんだったことで、これは大物の鬼だと理解しました。
柱の煉獄が刀を使うのに対して猗窩座は終始素手!
二人は炭治郎と伊之助が全く立ち入れないレベルでの戦闘を繰り広げます。
闘いの最中に煉獄杏寿郎(れんごく きょうじゅろう)の戦闘能力に感じいった猗窩座が
何度も「きょうじゅろう!鬼になれ!」を繰り返します。
当然煉獄は「鬼にはならん!」との問答があり...
切られても切られても復活する鬼の猗窩座に対し、
徐々に疲労していく煉獄。
そして限界に達した煉獄に最後は...
それらのシーンを観ながらフト
『煉獄さん!鬼になればいいのに!』
『無敵の鬼になって鬼をやっつければいいじゃないか!』
などと思ったのはぼくだけでしょうか??
あの戦闘の様子からして、実力では煉獄の方が勝っていたのに、
不死身の無限持久力に負けた!みたいなもの。
鬼化した煉獄が鬼と闘ったら??
実際過去のアニメや特撮では、
デビルマンや仮面ライダーなど、
悪魔や改造人間など敵と同じ物体になって、同胞と闘ったヒーローたちがいた!
とか、頭の中でしょうもないことを考えてしまいました^^;
あと、長女ほか誰もが感動したラストシーン。
炭治郎が「煉獄さ~ん!」と叫んだり、
逃げる猗窩座へ「逃げるな~」と泣き叫んでるときの声。
それらの声を聴いてるうちにまたまたフト...
炭治郎の声がガンダムのアムロ・レイの声と重なってしまって困りました。
1stガンダム24話ラストの名シーン。
アムロが泣きべそをかきながら「マチルダさん...マチルダさ~~ん」
って叫んでる声とめっちゃ重なり心のなかで苦笑です^^;
もしかすると花江夏樹さんの声って古谷徹さんと似てるかもって少し思いました。
ま、だからどうとかってことではないですけど。
人気の秘密についての考察
空前絶後の大人気になってこの鬼滅の刃。
まだ漫画は読んでいませんが、
アニメは放映初回から観始めて以来
大好きなアニメの一つです。
大人気となった今、
ほとんどの人がもうご覧になってることと思います。
でもまだ観ていない人もいるかもしれませんのので、
このアニメの魅について考察してみたいと思います。
まず、このアニメは初回からインパクトがあります。
1話でいきなり主人公の身近な人間が残酷に殺されます。
色んなスタイルのアニメや漫画がありますが、
初回から身近な人が死ぬという衝撃的な始まり方をするアニメ!
他にもいくつか思い当たります。
同様に残酷な殺され方をするのは「進撃の巨人」ですね。
主人公の母親が巨人に食い殺されます。
めっちゃおぞましいです....
ほかにも「キングダム」では主人公の親友が
「約束のネバーランド」では主人公の同僚が初回から無残にも鬼に殺されます。
ちょっとまた違った色合いで思いつくのは、
あだち充の「クロスゲーム」。
主人公の幼少期から始まる物語。
幼馴染で恋人の女の子が第1話にいきなり事故で死ぬ!
という衝撃的な内容からスタートする高校野球アニメです。
このアニメの泣き所はこの1話ラスト・エンディングシーンです。
その泣き所シーンで流れた絢香さんによる主題歌「恋焦がれて見た夢」がまた印象的な歌で!
鬼滅の刃におけるLiSAさんの「紅蓮華」も、
1話でたった一人生き残った妹が鬼になってしまって....
その妹も殺されかかった状況を切り抜けたあとに流れて印象的でした。
こういった初回からインパクトが強烈なタイプのアニメは、
初っ端から物語に引き込まれてしまいます。
どうしようもない絶望と挫折感から主人公が立ち上がっていく過程が
色んな形で2話以降に描かれていき共感や自分とのシンクロを誘います。
むかしのスポ根アニメでは、血の汗を流して成長していくパターンでした。
今どきは面白おかしな要素をふんだんに含めれた修行の様子などがあり、
弱かった主人公(自分?)が少しずつ成長していきます。
経過として、がんばって成長→達成→褒められる→再挫折→がんばる→・・・
の繰り返しの中に笑いあり、感動有り、悲しみ、怒りなどの
感情がフル稼働させられてはまるのだと思いますね~。
禰豆子との兄妹愛、戦闘シーンのかっこよさやかっこいい登場人物、惨敗するみじめさ、
伊之助や善逸を代表とする面白おかしさなど絶妙です。
今回の映画を観ての子どもたちの感想をきいてつくづく感じますが、
小さな子どもから大人まで、
どの年齢層にもウケるポイントが散りばめられた出来の良いアニメだと思います。
あと、時代背景を大正時代にして武器は日本刀!
つまり時代劇的な体にし、日本古来よりの「鬼」を敵にすることで、
上の年齢層からも受け入れられやすくしたのもよかったのではないでしょうか。
ここらへんは、すでに大人気の漫画やアニメのいいところを上手く取り込んだ感じが好印象です。
例えば、闘う相手を吸血鬼とする所や技の習得の肝を「呼吸法」にしたところなどは、
「ジョジョの奇妙な冒険(一部、二部)」の影響を強く感じます。
不死身の吸血鬼に対し、
呼吸を極めた「波紋」のチカラと巧妙な知恵を駆使して
生身の身体で闘う物語を面白おかしく奇妙に描いた超大作です。
修行して成長する過程をおもしろく描くところや、
呼吸の系統を区分した感じなどは「HUNTER×HUNTER」の影響を感じます。
何れも大好きなアニメです。
作者さんは研究に研究を重ねてこの作品を作ったのでしょうね。
そして漫画連載を終了した際の潔い引き際も、
この映画大ヒットにつながったのかもしれません。
おわりに
舞台化がされていたり実写化の動きもあるようですが、
実写化もいいかもしれませんが、
僕が思うに「歌舞伎」に向いてるんじゃないですかね??
と思ってググってみところ...
案の定その手の記事が既出でした。
この映画の煉獄さん最後のシーンや、
放映アニメ内で柱全員が揃った場面で、
鬼のネズコの処遇をめぐり
親方様の前で「柱」たち対ネズコとタンジロウの場面など、
歌舞伎にうってつけのように感じました。
話は変わって最後に。
目下の問題(?)は、でるかどうか未定の続編アニメを気長に待つか?
それとも漫画を購入して最後まで読むか....