この日は1日中雨。
映画を2本ほど観てきました。

映画鑑賞|クラッシュ

最初はポール・ハギス監督のヒューマン映画「クラッシュ」。
とても良かった!
思わずパンフレットを買ってしまった(社会人になって以来初めて)。

日常的に普通に起こりうる自動車事故をきっかけに、それに偶然巻き込まれていく様々な人々の感情のぶつかり合いを描いた身にしみるドラマでした。
人種差別、殺人、窃盗、人命救助・・・
主人公は固定されておらず、それぞれの人の状況や心境の変化がダイナミックに現れて胸を打ちます。
ちなみに泣けます。

人間は皆、表裏一体。
偶然に起こる出来事によっては、全ての人が悪人にも善人にもなり得るということを、痛いほど思い知らされました。

映画の登場人物ほぼ全員に対して「え~っ!なんでこの人がこうなるのー!?」と思わせてくれます。
良い方向悪い方向共に。

タイトルの「クラッシュ」とは、「ぶつかり合う」こと。肉体的、物理的なクラッシュから、心と心の触れ合いまでが含まれる。『ミリオンダラー・ベイビー』の脚本家であるポール・ハギスが監督・脚本の本作は、ロサンゼルスでの2日間の人間ドラマを、心に突き刺さるほどの「クラッシュ」とともに描いていく。登場人物は、地方検事とその妻、黒人刑事と同僚でスペイン系の恋人、TVディレクター夫妻、雑貨店を営む家族、鍵の修理屋など、さまざまな階層・人種。職業だ。無関係のようにみえた人々が、人種間の偏見、そこから生まれる憎悪が引き起こす事件によって結びつけられる。急展開ながら、登場人物の交通整理のうまさに引き込まれるのだ。警官からセクハラまがいの仕打ちを受けた女性が、その後、彼と思わぬかたちで再会するシーンなど、何カ所か、本当に背筋の奥までゾクッとさせるショッキングな描写もある。

映画鑑賞|エミリーローズ

続いて、実話を基にしたというサスペンス映画「エミリーローズ」。

女子大生エミリーの神経衰弱死に対する裁判が舞台。
被告人はエミリーに悪魔祓いを行ったムーア神父。

原告側はエミリーが精神病患者であり、ムーア神父が病院から処方された薬を飲むのをやめさせたことが死因として告訴。

対して弁護側は、エミリーが精神病患者ではなく、悪魔に取り憑かれたことが原因での衰弱→死であるとし、それを回想シーンを辿りながら立証していくという法廷サスペンス。

実話ということのようですが、カトリック教をベースにした世界で現れる悪魔の所業・・
実話として考えると科学的に考えて???かもしれないけど、神・悪魔・幽霊等を信じている心が幸せを齎す場合もあれば、その信じる心が逆に悪魔などを入り込ませてしまうのかな??という感想を持ちました。
映画としては、かなり入り込めます。

ごく普通の女子大生エミリー・ローズは、自分に何かが取り付いていると確信し、医師ではなく神父ムーアのもとを訪れる。しかし神父の努力もむなしくエミリーは悪魔祓いの儀式の後に命を落としてしまう。そして過失致死罪で起訴された神父の裁判が始まるが…。実話を基にしたホラー・サスペンス作品。出演はローラ・リニー、トム・ウィルキンソンほか。

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