現時点では一段落ついてしまった感があるのですが、twitterでアラフォー前後の方々が集うハッシュタグ「#team_R40」がすごいことになってました。
ピーク時は1分間に数十名がPOSTしていて、タイムライン(TL)と呼ばれるリストの流れが早過ぎてtwitterのAPIがパンクするような事態にになってました。

あの現象について、私個人的な感想を少しばかり述べてみようかと思いまして。

TLにPOSTされた主な内容は、アラフォー世代の人々にとって思い入れの強かったと思われる昔懐かしの、おもちゃ、アニメ、ドラマ、放送番組、タレント、音楽など様々な事柄が所狭しと次々に並んでいき壮絶な状態になってました。
眺めていると、「あっ私も!」とか「あと、これとか!」なんてもう次から次へと・・・
これが延々と夜中まで続いてて、翌日徹夜で仕事へ行った人もたくさんいるハズ。

「アラフォーの人達ってけっこう鬱憤たまってるんやな~」

ってのが率直な第一感想でした。
現世代と高齢者世代の間に挟まれて、みんな窮屈な思いを内心に秘めて日々を送ってるのかな?って印象を受けました。

あと、当時のおもちゃ(超合金等)やアニメやカセットテープ音楽なんかの話題が盛り上がってるのみて、私自身に置き換えつつ考えてると、現在と比べると遥かに貧乏だった30数年前が思い起こされます。

確かに当時は色んなことが「出始め」でインパクトが強かったことや、現代の完成された機械的なつくりに比べて、人間を感じさせる未完全(今と比べて)や強いメッセージ性に今でも魅力的なものが多いと思います。
けれど、もう一つ大きな原因がある気がする。

小さい頃、おもちゃなんて滅多に買ってもらえなかったんですよね。
(でも中には新しい物を直ぐに買ってもらって自慢げに見せびらかしてたヤツがいたりして..)
お小遣いも無かったし、たまに貰っても50円とか・・・
その貴重な数十円をもって駄菓子屋にいったりスーパーカー消しゴムやカードなんかを買いに行く。
だから、少年時代はいつも内心で「アレいいな~」「これ欲しい」と指をくわえて過ごしていた気がする。

音楽でも、当時はカセットテープに録音した曲を聴くのが普通だった。
殆どが友人から借りてダビングしたり、ラジオを録音。
どうしてもというのだけはレンタルレコードを録音。
レコードを買って揃えるなんて全く出来なかった。
(今だと誰でもCDくらい買うし、ipodとかみんな普通に持ってる)

少し大きくなってからでも、欲しいギターが買えず、友人から安く譲ってもらったヤツを切って貼ってすることで、希望に近づけようと無銭改造を繰り返し。

安い中古で入手した車も、出来る範囲で金をかけずに自分でいじくる。
手土産に持っていった一升瓶だけで近くの車工場使わせてもらい、友人から貰ったショックアブソーバーを自分で交換したりしたのはいい思い出。(お陰でその後はず~っとギシギシいってたけど..)

私自身そうなんだけど、アラフォー世代で当時貧乏で育った人達って物欲が強いように思う。

だからか、未だに物が捨てられない(というか捨てようと思わない)。
現代は「要らなくなったり使わなくなったものはさっさと捨てる」という風習(?)が当たり前のようだけど、
それに対して、
「ちょっと使って捨てたくなるような物はそもそも買わなきゃいい!それほど必要な物じゃないってことだから..」
と思うし、
「使えるものを捨てるのは贅沢だ」
といった考えも根底にある。

お陰で、簡単には出来ないことをなんとか工夫して・・みたいな思考が身についたような気がする。
(良かったのか悪かったのか・・)

そういった、どちらかというと負の思い出が強いことが反動みたいになっていることも、twitterでの爆発反応の一つの原因ではなかったかと(あくまで私個人的な感想)。

そんなことを考えさせられた一件でした。

考えてみると、現代の日本人てみんな裕福ですよね。
赤ちゃんの頃からおもちゃも洋服もたくさん与えられ、おムツは紙オムツが当たり前。
子供のお小遣いが数千円とか数万円とか・・
今の人は今の人なりに恵まれないとか思ってるかもしれないけど、昔に比べると社会全体が相当裕福だ。

そういえば、私も子供の頃似たようなことを両親から言われてた。

「戦後は、芋や稗が主食でお米も食べられんかった!米が食べられるだけでも幸せ者や!」

自分が親になってみると、
結局親から言われたのと同じことを言っているのか・・・

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