昨日のお昼過ぎから白浜警察署内で開催された
「白浜警察署管内海域等レジャー事業安全対策連絡協議会」
という長い長い名前の総会へ出席してきました。
2010白浜警察署管内海域等レジャー事業安全対策連絡協議会総会で
白浜警察の地域課が音頭をとって毎年、町内のスキューバダイビング業者やマリンジェット関連、漁協関係の業者等が集い、町長や観光協会も加わってちょうど今時期に総会が開かれてます。
中身は決算予算報告等一般的な総会事項に加え、年度間の事故報告やその年に起こった問題点などについて話しあう場となっています。
今回は、町の行政機関より「町観光課」の方も2名出席され、同時に今後も会員として加わることになりました。
主な事柄だけ抜粋して。
まず和歌山県内の「水の事故」についてですが、
平成21年度は、発生事故件数は45件で内死亡事故は19件
白浜町内にしぼると事故数5件内死亡事故は3件
(死亡事故3件の内容は魚釣り、水上バイク、漁業作業中)
とのことでした。
平成22年度(9月30日現在)は、発生事故件数は41件で内死亡事故は12件
白浜町内にしぼると事故件数6件 内死亡事故3件
(死亡事故3件の内容は魚釣り2件、水遊び)
気になるスキューバダイビングの和歌山県内の事故についてですが、平成22年度は9月30日現在では4件報告されており、参考までに内容を転記しておきます。
1)5月 白浜町番所の鼻灯台西 男46歳 自己過失 負傷なし
遭難者は2名でスキューバダイビング中、海中ではぐれてしまい、先に浮上した者が海上保安庁へ救助要請の通報をした。遭難者は自力で浮上、負傷者なし、乗船してきた船に救助される。
2)7月 御坊白崎海洋公園 女21歳 不詳 入院
ダイビング受講、潜水中に何らかの原因で溺れた。目撃者らが救助したところ呼吸停止状態であったが、心肺蘇生等の応急処置により回復。現在、肺水腫により入院加療中。
3)7月 串本潮岬沿岸住崎 男49歳 天候不良 死亡
友人ら3名でダイビングのためチャーター船から海に飛び込んだところ、海面で急に海流に流されたことで1名がパニックを起こし、溺れたもの。
4)8月 串本すさみオルハエ 男52歳 体調不良 負傷なし
ファンダイビング中に不調を訴え、船にあがる途中に気を失ったが、約5分後に回復。経過入院したものの特に負傷等なし。経験有り。インストラクター有り。
上記1)は同じ白浜町内なのに全然知らなかった...
これがそうだとはいってなかったが、町内の湾内でスキューバのタンクを使い密猟をしている人がいるらしい。
警察的に密猟は完全な検挙理由になるようです。
同様にヤス(もり)や水中銃で魚などを突いて持ってあがるのも検挙です。海水浴シーズンにヤスを持ち歩いているの見かけたりしますが、
気をつけてくださいね。禁止です。密猟行為もね。
あと、1)と3)はセルフダイビング...よくそんなことするな~って思います。
もしかしてこれも密猟目的なのだろうか?(あくまで勝手な想像ですが...)
ちなみに私、インストラクターですが、知らないポイントで潜るときは極力ガイドつけたいですけどね~...
~事故の件は以上
次に年度内に起こった問題点についての会合について関連項目を少し。
海水浴シーズン中に起こった権現崎での問題点が2つありました。
一つはシャークネットブイ付近での水上バイクの危険性。
これはシーズン中に、私も町や保安庁、漁協といったところへ掛け合わせていただき、シーズン後半にはかなり改善されたとは思います。
町の観光課でブイの張り方を変えていただいたり、田辺保安部も何度か足を運んで下さり水上巡回もしてくださいました。
ただ、実際のところこの水上バイクを完全に取り締まる法律の整備が不十分なのも事実で、警察や保安部として検挙とまでいかない事柄とのことなので、その辺をどうにかしていかないと難しい。現状としては、「海水浴ブイに係留」や「密猟」は検挙でき、数十万円の罰金対象とのこと。
その他、案として水上白バイならぬ「水上パトバイク」などを導入し、パトランプを回してパトロールできれば激減するだろうとのこと(須磨では実施中?)
予算の問題もあるので、もしどなたか
使っていない水上シェットオートバイを保有していて寄付して構わないという方がいれば是非「白浜警察署地域課」まで寄付のご相談を!!
もう一つは、特に9月に入ってから問題が目立ったのですが、私達が権現崎でスキューバダイビングしているのを、白良浜のライフセーバーが「条例違反だ!」「ダイビングしないでください!」と言い寄り、私共は違法営業呼ばわりまでされ、或いは白良浜内放送でマイクアナウンスをしたり...でもめた件。
これは、海でご一緒いただいた方々のうち数名の方は実際にその場にい合わせることになり、大変不快な思いをさせてしまいました。
結論としては、
「権現崎は何年も前から、漁協が指定し町が認めるダイビングをしていい場所であり、今後もダイビング出来る場所である」
ということです。
これは、この行政(町観光化)、警察、漁協、ダイビング業者が揃った会合で
、改めて行政側である町観光課の担当者の口からハッキリおっしゃっていただきました。
そして、今回の口頭や放送でのライフセーバーの一件について謝罪いただきました。
実際に海でご一緒し、その場に立ちあわせてしまい不快な思いをさせてしまった数名の皆様に対し、行政に成り代わって私からもこの場を借りてお詫び申し上げますm( __ __ )m 白浜を嫌いにならないでくださいね^^;
ただ、この問題が表面化した原因として、海水浴ブイを権現崎にまで延長させてしまったことにより、権現崎が条例で定める海水浴エリアに含まれるように見えてしまったことが大きく、そういう対処をとった理由が、水上バイクからダイバーを含む海水浴客の皆様の安全を守るためにとった対策であり、その対策の意図がライフセーバーにまでいき届かなかったことで裏目というかややこしい事態に繋がったという経緯があります。
町観光化からは、今後の課題として、「ブイの張り方の改良を重ねる」「ライフセーバーとの間でのルールづくりを明確にしていく」ということを伺いました。
私も協力できることはなんなりと!ということを申し上げ、この問題はひとまずは決着とあいなりました。
以上