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★全日本潜水連盟(JUDF)の講習導入と講習料金値上げ改定について★


ダイビング講習はこれまでずっとPADIのプログラムのみを開催し、PADI認定ダイバーのみを自信を持って世に送り出してきました。
ですがこの度、思うところあって全日本潜水連盟(JUDF)の講習もメインに取り扱うことにし、PADIと並び開催出来る形にしました。


そうなるに至った経緯や考えをここで述べさせていただきます。


現在のダイビング業界においては、間違いなく世界規模でPADIが大多数を占めており、プログラムの中身も洗練され先端を走っています。

ところが、いくつか疑問点もあります。


PADI認定カード保持者は日本でも圧倒的多数を占め、当店でも来店いただく方はPADIダイバーが大多数です。

ですが、ご来店いただいたPADI認定ダイバーの皆様とご一緒した際に特に、意識や技能が認定カードに見合っていない方が多すぎるように感じます。

もちろん全てではありませんが、そう感じた方に限ってお持ちのカードがPADI認定(特に海外認定)のものであることが多いです。

極端な例でいうと、認定カードを持っているのに、「BCDに空気を入れたことがない」とか「器材セッティングをしたことがない」等、体験ダイビングレベルの意識しか持ち合わせていない認定ダイバーも結構いました。

「久しぶりだから忘れてしまって..」というよくあるレベルの話ではなく、意識の問題として「自分でやる必要性を全く持ち合わせていない」というあり得ないレベルの話が結構あったということです。
それは習っていないに違いないと確信出来るほどに。


当店もずっとPADIコースを開催してきましたのでわかりますが、PADIのプログラム自体は素晴らしい部分が多く、それを正しく理解し、正しくインストラクションすることが当たり前であれば、こんな状況には絶対にならないはずです。


では、何故こんな状況が有り得るのか?について私どもなりに根本から考えてみました。


まず第一に、「PADI講習」という”商品”は、市場で大多数を占めるが故に市場原理が働き低価格競争が続いている実情があります。
そして、PADIという教育・指導機関自体が、株式会社という民間の営利団体であり、最終的には経営利益追求を使命とせざるを得ない組織であるという宿命を抱えています(つまり、当たり前のことですが認定カードの発行枚数の数が多ければ多いほどPADIという会社が潤い、それがなくなると会社はつぶれるということです)。


結果、PADI講習を販売するお店は、営業手段として「低価格」「短期間」を謠うお店や関連旅行会社等が賑い、それに引っ張られて、その他のお店もそうせざるを得ない状況になってしまいました(全てではありませんが、価格に関しては当店もその一つです)。


そんな中、人々は(特に日本人に多いと思われますが)『カードを取得すること(だけ?)』を大目的に、「出来るだけ安価で」「出来るだけ早く」「出来るだけ楽に」それを達成出来そうなお店を簡単に探せるようになりました。


このような現状ニーズに応える為には、仕事の内容を最大限合理化・簡略化し、効率を上げ、経費を減らし、スタッフ・インストラクターにとっても無理のない範囲で仕事をせざるを得ない、というのが安価で短期間講習をするお店側の現状です。

そして、「カード認定」ということを大目的においた場合、「安く早く楽に」済ませてしまうために簡略化して効率を上げる必要がある「仕事内容」とは「講習内容」に他なりません。


「物づくり」の世界では、商品を安くするための手段として、うまく合理化、高効率化をはかって「量産化」していくのはとても重要なことだと思います。


ですが、ダイビング講習においての商品とは「講習内容自体」ですので、これは本末転倒です。


まして、その講習によってつくり上げるべき対象は「物」ではなく「人」です。

「人」は「物」と違い、万人それぞれが違う形をしており、違う考え方をし、違う行動をとる「動物」ですので、「物」を量産するように製造ラインには乗せるようなやり方をとるべきではないと思います。
それぞれの「人」に合わせて臨機応変な対応が求められる為、毎回全く同じ講習内容には出来ないのです。


ですが、現状「安価で短期間取得」を謠う殆どのお店は、肝心な講習内容を簡略してクオリティーを落とした不十分な講習による商品を安く売り、認定に見合わない認定カードという見せかけの証明物を渡してごまかしている、といえるような事態になってしまっており、また逆に認定を受ける人も「早く簡単にカードが取得できればいいや」ということで、講習内容が不十分だったり納得いかないことに対して文句をつける人も殆どいない(まず日本人だけ)ことから成り立っている状況です。


また、PADIには「eラーニング」というこの業界では最も進んだ学習システムが既に導入運用されています。

これは講習内容から知識学習部分だけを切り離し、PADIとの直接オンライン学習によって知識学習部分のみを独立完結させるシステムです。

時代に沿っており共感出来る部分もあるので完全否定はしませんが、現状のシステムのままでは、やはり結果としては教育機関としてのPADIが望むクオリティーのダイバーを作る(育てる)という方向へは機能せず、単に「安くて早くて楽に買えるPADIカード大量生産化システム」としての方向へ機能しているだけに見受けられます。


こういったカード大量生産の結果として、「カード保持者が認定カードに見合った力量であるかどうか?」という視点から評価すると、PADI認定カードは年々価値が下がっているといえます(前からという話もありますが....)。


実際、ダイビング中の死亡事故などが日本で毎年何件も報告されていますが、PADIダイバーである確率が高いようで、これは単純にPADIダイバーの絶対数が多いから、だけではないように思います(PADIもそれは認識しているようなので何か手をうとうとはしているときいていますが...)。


私自身はこういう事態がとても嫌で納得いかない部分ですので、値段が低かろうが、講習をすると決めたからには信念を曲げずに必要十分なことをやってきたつもりですので、自信と誇りを持って認定カードをお渡ししてきたことが殆どですし、それは受講いただいた方は皆様ご存知のことと信じます。


しかし、講習クオリティーを落とさずに少ない期間でやろうとすれば、双方にとって体力的にも精神的にも負荷が増えることになりますので、「安く早く楽に」カードを手に入れることだけを目的に当店へいらした方からしてみれば、「大変なばかりで面白くなかった」という結果になったことだろうと思います。


こういったジレンマのようなものをいつも感じながらこれまでやってきました。


けれどこの度、そういったものを解消すべく、価格競争の世界から一線を引くことにしました。


従ってJUDFの導入とその講習料金設定に伴い、PADIの講習料金も全面的に見直すことに致しました。


必要十分な講習をするために当店がいただきたい妥当な金額をいただく、という観点で料金を算出しており、周辺のお店の価格がどうとかいう考えは取り除きました。


加えて、当店として自信と誇りを持って提供する認定ライセンス講習は、全日本潜水連盟(JUDF)認定のものを上位とさせていただきます。


理由は下記のとおりです。


1)価値がより高い認定ライセンスの方を当店でお薦めできる認定ライセンスということでこういう位置づけにさせていただきました。

上述のとおり、PADI認定カード保持者の絶対数は多いのですが、その認定カードに見合ったダイバーが少なく事故も多い、となるとその認定ライセンス自体の価値は他に比べて低いという解釈が出来、当店では実情そう評価しております。


2)全日本潜水連盟(JUDF)は1972年結成の日本を代表する唯一の全国組織の潜水団体であり、そのプログラムは純粋に日本人向けを想定して作られたものであるため。

PADIプログラムは、実質世界標準でありますが、根本はアメリカ発祥でありアメリカ人向けに作られたものなので、日本人には理解しづらい部分があるのですが、その点の問題がありません。


3)全日本潜水連盟は、組織としては営利を追求しない団体であり、資本至上主義的な事由による悪影響が少ないと考えられるため。

その為かプログラムは国内の海洋系学校等の公的機関でも導入されており、そんな学校的な色合いは当店での講習の方向性に合致します。


4)数年前に改革一新された現時点の全日本潜水連盟の理事や理事長が身近な存在であり、PADI等本部が外国の団体であることと比べると、はるかに現場からのフィードバック等によるプログラム改善も期待できますので、双方向のいい協力関係を築くことが期待できるため。


5)PADIに比べてスポーツ要素が多く、それが結果として自己安全管理に繋がり、楽しみの幅も広がるという方向性も当店の目指す方向性に合致するため。


主な理由は以上です。


依然としてPADIの講習も継続します。

もちろん適当にするつもりはありませんので、これまで以上にしっかりとした講習をさせていただきます。

ですが、より価値の高い意味ある講習を受けて、より価値が高く誇りを持てる認定カードを得たいのであれば、当店で開催する全日本潜水連盟(JUDF)の講習をお選びいただくとよいでしょう。


ここで、「JUDF DIVING MANUAL」より冒頭の一節を引用します。

「ダイビングは身体で習い覚えるもの、肌で感じて覚えるものである。説明を聞いただけ、本で読んだだけで、覚えられるものではない。肌で覚えたものは、とっさの判断が出来る。頭でおぼえたものでは、とっさに判断して身体を動かすことはできない。

しかし、身体で覚えるためには長い経験が必要である。試行錯誤の連続では、いつも幸運が頭上にあるとは限らない。上達するまでに出会う危険を切り抜けるためには、科学実験を行うように慎重に、理論的に納得できるように行動する。ダイビングはメンタルな要素が大きい行動であるといわれるのは、そんな意味である。」

水中という普通の人間にとっては未知で危険な環境で活動するダイビングを、安全に長らく楽しんでいけるようにするには、どのように身体で習い覚えていくのか、最初の一歩が大変重要です。


最後に、

   当店で開催させていただく「認定ライセンス講習」は「講習」自体が商品であり、
   「認定カードを買う値段」ではありません。


認定カードは講習が完了したことを証明する単なる証明物です。
(ちなみにオープンウォーターのカード自体の値段はPADIで3500円(税別)、JUDFで7000円(税別)といったカード申請料が相当値です)

「出来るだけ安く出来るだけ手っ取り早くカードが手に入ればいい」という方は当店での受講はお勧めいたしませんm(__)m

値打ちのある講習を受けることによって、よりよいダイバーになりたい!
長く安全にダイビングを楽しみたい!
知識や技能を向上させたい!

といった方々、そしてそういった新しいことを、無駄なく正しく教わることに対しては相応の対価を支払う価値があることを理解出来る方は、当店での受講をお選びいただければきっと満足いただけることと信じます。